|
■瓶の底やコルクに見られる白い結晶体(酒石・ワインシュタイン)について
ドイツワインの瓶の底、あるいはコルクに、時々ワインシュタインと呼ばれる白く光る結晶体がある場合があります。これは、酒石酸とカリウムとが結合したもので、品質的に優れたワインのみに現れます。 ドイツの多くの人は、「ワインのダイヤモンド」と呼んで喜びます。また、ワインシュタインは、一般的には、無色透明でキラキラ光るガラスの結晶体のようにでますが、白い粉のように出たり、白く発砲スチロールのように出たりもします。特に、白い発砲スチロール状のワインシュタインはベーレンアウスレーゼやトロッケンベーレンアウスレーゼのような超高級ワインに多く現れます。 ただ、最近は、アメリカや日本などの消費者からのクレームが多いため、瓶詰めする前にワインを冷却し、ワインシュタインを取り除く処置をとっている生産者が増えています。 私どもは、ワインの品質を損なうものでなければ、むしろ、品質の良い証明でもあるワインシュタインを、わざわざ一工程増やしてまで、取り除く必要はないと。取引先に申し入れています。なぜなら生産者は、それによって設備投資をし、結果的に価格の上昇につながるからです。
■コルクに付いたカビについて
キャップシールを取るとコルクの上に、黒いカビが付着していることがあります。ドイツやフランスを訪れ、本格的な醸造倉を御覧になられた方は、ご承知のことと思いますが、彼らは醸造倉が黒カビにおおわれていることを誇りにしています。つまり、黒カビが発生するような状態が、ワインには最高であるということです。 したがって開栓する際に、きれいにふきとれば、何等ワインの品質に悪影響を与えるものではありません。むしろ良い状態で保管されていた証拠ともいえます。 カビは、温度15度、湿度75%が基準で、例えば湿度が76%になるとカビが発生します。
■ワインの浮遊物(オリ)について
ワインの中に、時々微量のオリが発生していることがありますが、これは天然の葡萄果汁が発酵して生じる酒石、酵母ガス、葡萄カスで、オリが発生することは、むしろ自然ともいえることです。 ましてフィルターをかけずに、上澄みをすくうというミュスカデ
シュール リーなどは、他のワインよりもさらにオリの出やすいワインといえます。 オリが出ているからといって嫌がっていては、品質の良いワインを自ら拒否するようなものです。但し、白濁し、透明度がなくなってしまっているような場合には、変質している可能性が高いといえます。
|